岡田昭人著「学びの呼吸 世界のエリートに共通する学習の型」
村上ゼミの毎月恒例、課題図書。毎月1冊、村上先生が選出した本を読み、章ごとの100字要約と1000字感想を提出しています。今回紹介するのは、2022年10月の課題図書です。
岡田昭人著「学びの呼吸 世界のエリートに共通する学習の型」(技術評論社)
著者は東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。日本語・コミュニケーション学会会長、留学生教育学会副会長(理事)、元日本国際教育学会副会長、英国British Association of Japan Studies会員など。同志社大学で経営学を学んだ後、ニューヨーク大学大学院で異文化コミュニケーション修士号を取得。(『学びの呼吸』より)
20年以上にわたって日本人と留学生に教育学や異文化コミュニケーション学を教えてきた著者が語る学び。学びの「呼吸」とは「インプット」と「アウトプット」。人生の基本である学びのやり方が書かれており、「学び=面倒くさいもの」というイメージを変え、学ぶことの楽しさまで教えてくれる。
――― 村上先生がこの本を選んだ理由は?
村上先生)技術評論社のベストセラー編集者、傳智之さんが編集した一冊。傳さんの企画術
は、類書の売れている本は全部読み、あえてそれらが書いていることは外すという。
その傳さんが薦めてくれた本の一冊です。学びは与えられるものではなく、学ぶこと
を自分で意識しなければ、力にならない。呼吸の意味は、インプットとアウトプッ
ト。勉強方法を情報インプットと表現するアウトプットに分けて説明している。ノー
トの取り方など実践的な内容もあり、そういうことがまとめられているので、読んで
欲しいと思った。ゼミ生の感想文は傳さんにも読んでいただいている。
――― 読んでの感想
3年・松尾実咲)今の私はまだ、完全に学ぶことの楽しさや幸福感を手にできているとはい
えないだろう。それも、闇雲にその場その場で焦ったインプットばかりしてきたから
だ。「ちゃんと調べれば、面白そうなのに」。そんな経験を何度もしてきた。だが、せ
っかく人間に生まれてきたのだ。学ぶことを楽しまなければ、もったいない。学びの
呼吸を獲得し、その幸せや楽しさを享受できる人間になりたい。
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