2025前期ゼミ#3+岸本さん歓迎コンパ

こんにちは!村上ゼミです!

4月30日(水)前期、3回目のゼミを行いました。


今週のゼミ活動は以下の通りです。

◎1w1w テーマ「自衛隊海上輸送群」の議論

◎村上先生作品鑑賞「ナガサキソウル」

◎共同通信(8期)岸本靖子さん歓迎ゼミコンパ


<1w1w 自衛隊海上輸送群を用いての議論>

1week1word「自衛隊海上輸送群」

(1)これについて、台湾有事、南西有事の際の運用計画も含めて述べよ

(2)台湾有事に関する政府、自衛隊(含む米軍)の想定と対策整備の状況を調べ

(3)想定される課題の内、テーマを1つ選び、これを論じよ。

意見は極端でも構わないし、「何もしない」という判断でも構わないが、安易な結論、感想、批評は不要、根拠を挙げて具体的に主張すること。

 

 自衛隊海上輸送群とは、2025年3月24日に発足した、海上輸送専門の部隊を指す。防衛相直轄の陸海空自衛隊の共同部隊として運用します。本州から沖縄本島、南西諸島の離島までをつなぐ。部隊や装備品を運ぶ能力を上げ、南西諸島の防衛力を強化する狙いがあります。(日本経済新聞 自衛隊の海上輸送新部隊が発足 南西方面の防衛力強化へ 

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA220QH0S5A320C2000000/?

 msockid=2b8c8ba063d2606d146599476238619c 2025年5月4日取得)

 

 このテーマを元に、4年・3年で議論を行いました。議論の結果、「急に新しい部隊が設立され、地域住民は不安になっているのではないだろうか。不安を少しでも取り除くためにも、国は避難計画などの具体的な情報を共有する場を設けるなど、丁寧な対応を取るべきだ。」という結論に至りました。

 しかし、村上先生からは「皆がわかる丁寧な、具体的な避難計画を説明は軍事機密の漏洩になるのでは?」という質問をいただき、回答に詰まってしまいました。

 続けて、村上先生からは「このような議論の結論を出す際には、必ず来るであろう質問を想定しておき、2つくらいは答えを考えておかなければならない。論文でも同様に、出てくるであろう主な反対意見に対する反論を用意しておかなければならない。そうすることで、自分の意見の弱さ、穴を修正し、かつ意見の正当性を証明する。これが論理的に進めるということ」というアドバイスをいただきました。


<村上先生作品鑑賞『ナガサキソウル(魂)』

 2015年に終戦70周年記念特番として、長崎文化放送が制作した『ナガサキソウル』。これは、村上先生が企画・構成を担当した作品です。


『ナガサキソウル(魂)』2015年 長崎文化放送

長崎では、仏教・神道・キリスト教(新旧)など諸宗教、宗派の指導者たちの仲がいい。有名な諏訪神社の大祭「長崎くんち」の始まりの神事には、神父さん(カトリック)、牧師さん(プロテスタント)、お坊さんらが僧衣、法衣、祭服を纏い神妙に清祓い、祈願を行います。4月の釈迦の誕生日「花祭り」、8月旧盆の「精霊流し」の始まりにも、12月、大浦天主堂で行われるクリスマスイブのミサにも、勢揃いし、キリストの誕生を祝うと共に、被爆し亡くなった人たちへの祈りを捧げます。

日本中はもちろん、世界のどこにもない風景です。共通するのは、現在(2015年当

時)の宗教指導者たちが、皆、被爆していること。彼らは言います。

「あの圧倒的な悲劇の前に、宗教の違いなどどれほど小さいものか。ただすがる神様がいてくださるだけでいい。それがキリスト様でも、お釈迦様でも、八百万の神々でも」。

 そして、こうも続けます。「「神は神の名の殺し合いを決して望まれていないはず。長崎の悲劇を繰り返してはならない」

 長崎の“かみがみ”は、8月9日に政府主催長崎合同慰霊祭が行われる、その前日の夜、自分たちの合同慰霊祭を行います。キリスト教の讃美歌、仏教の讃仏歌、神道の雅樂が流れ、巫女による舞が奉納され、仏教、神道、キリスト教、イスラム教、さらにはユダヤ教など諸宗教の指導者が一堂に会し祈りをささげた後、「長崎の鐘」の大合唱で締めくくります。

 さらに、この年、彼らは、トルコのイスラム教指導者たちと平和宣言発表、バチカンのフランシスコ教皇に共にそれを届け、バチカンでの「長崎、広島の原爆写真展」の開催を訴えようとします。

 あまりの無謀なその計画、しかし、“かみがみ”は真剣です。「紛争という壁に、小さな風穴をあけることが、原爆を経験した我々の役目」。オール宗派で奮戦する長崎の“かみがみ”の1年を追いかけたドキュメンタリーです。

  出演は、アロハ記者で知られる朝日新聞の近藤康太郎記者です。


 事前に先生が書いた企画書、ナレーション原稿の第7稿を読み、先生の説明を受けてから鑑賞しました。視聴後、質問を交え、先生とのアフタートークを行いました。 

村上先生は、この番組の企画の発端をこう言います。

「これまでの終戦特番は、例えば原爆による悲劇、そこから立ち直る人々、戦争はいけないといった主張で、過去の事実を掘り下げるものだった。8月ジャーナリズムと揶揄もされている。『ナガサキソウル(魂)』は、現在の話から未来に繋げる、これまでと違う新しい終戦番組を目指した」。

 見終わった後、久しぶりに見たという先生は、「この作品は企画や制作段階や放送直後にも賛否両論あったが、創ってよかった。色々な意味で、今、創れない作品だと思う」。


【SNS編集長 村上ゼミ3年 渋谷逸稀の感想】

 まず作品を通しての感想としては、これまで型が決まっていると思い込んでいた終戦特番に対し、述べてきたような新しい見方で切り込んだ作品ということでとても興味深い内容であった。特に、宗教団体の人たちが宗派を超えて共同で慰霊式を行っているところは、一種の胡散臭さを感じながらも、一人一人の信念があってこその活動なのだと感じた。

 視聴後の先生とのアフタートークでは、なぜ近藤記者を起用したのかの点について聞くことが出来たのが良かった。私は、近藤記者が終戦特番に元から疑問を感じている描写があったことから、先生の考えとマッチしており、その理由があっての起用だと考えた。先生によると、それもあるが、まず近藤記者がメディア業界的に知名度が高くあまりテレビに出ない人ということもあり、関係者たちから「よくあの人をキャスティング出来たな」と思われると言うこと。次に、宗派を超えての慰霊式などどこか胡散臭さを感じる場面において、近藤記者が率直に「おかしい、不思議」と語るようになっており、視聴者の気持ちを代弁する役割を担える人柄であることなどが理由とされていた。自分のやりたい企画を実現させるためには、構成だけでなく、キャスティングについても考える必要があるのだと感じた。


<共同通信水戸支局 8期 岸本靖子さん歓迎ゼミコンパ>

 村上ゼミ恒例、毎月末のゼミコンパ。今回は、5月から水戸支局に着任する村上ゼミOG・8期生の岸本靖子さんを歓迎会です。

会場は、水戸駅近くの「たたきの一九」にて開催されました。実は、この店の前の店、「肉十八番」(肉バル)は、学生時代、岸本さん、村上先生が良く通った店で、来店するなり、

「この席で号泣、赤ワインをこぼして迷惑をおかけしました」

 と、ほぼ当時と変わらない店内を見て、岸本さんの一言。ここからコンパは始まりました。

岸本さんは共同通信に入社後、岐阜支局や名古屋支局で勤務。名古屋では強盗や殺人といった凶悪事件を扱う警察の1課担当として、取材活動にあたってきました。

 

 コンパの目玉は、「岸本さんに聞く10の質問」。ゼミの思い出、先生とエピソード、就活、仕事のことなど、徹底的に伺いました。

―― 岸本さんはお酒が大好きだと聞いたのですが、どのくらい?

岸本 お酒は大好きです。村上先生ともほぼ毎週2日は飲みに行っていました!帰りのバスで寝過ごし、家から徒歩40分のバス停で降りたという失敗も何度もあります。


―― 村上ゼミは記者志望だったので選んだ?

岸本 マスコミ志望はあったけど、映画だったり出版だったりと、当初はぐるぐる。そんな

 時に、ゼミによく来てくれる記者とお会いし、記者になりたいと志望を固めた。


―― 途中で対面からオンラインに代わり。就活で苦労したと聞きましたが?

岸本 自慢じゃないけど、インターンシップの専攻は対面で、大手マスコミ全勝でした。これで楽勝!と、思ったら甘かった。コロナでオンラインになった途端、早期採用試験はボロボロ。何度、この店で泣いたことか。先生、ご迷惑をおかけしました。

 

 その他、岸本さんは鶏の唐揚げが大好き、村上先生は苦手なので、常に先生の隣の席をキープし、先生の分もちゃっかりいただいたエピソードなど。(今回も、隣の席の先生が「岸本、あげる」「Lucky!」でした)

  あけっぴろげで、明るい、アクティブな岸本さんの雰囲気に圧倒されっぱなしの2時間でした。最後に、お店の前で、記念の集合写真撮影後、予想通り、岸本さんと先生は、二次会へ向かいました。


【SNS編集長 村上ゼミ3年 渋谷逸稀の感想】

 岸本さんからのお言葉で最も印象に残ったのは、「マスコミに勤めて、6年近く経ちます。困ったことや相談したいことがあったら何でも聞いて下さい」というものです。私は将来マスコミ関係に就職したいと考えているので、このように先輩がマスコミになっているということは素晴らしいことだと感じました。

 また、今年で村上先生は退官となります。そんな年に、岸本さんや松室さんなど、過去のゼミ生が水戸に戻ってくるというのは神様が意図的に行っているとしか思えません。神様は見てるんですねってことです。


 次回の前期ゼミ♯4 5月7日(水)は、村上先生の立教大学での教え子、ソフトバンクの多田洋史さんが来ゼミ。本来は、先生の誕生祝いということでしたが、ソフトバンクという企業の魅力、孫正義という稀代の経営者について、AIの未来についてなど、語ってもらいます!次回の投稿をお楽しみに!

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