村上ゼミ講演会「ウクライナを考える」テレビ朝日 上野敦史氏

 2022年4 月 28 日、テレビ朝日、上野敦史さんがゼミで講演を行った。テーマは「ウクライナを考える。そのヒント」。報道ステーションなどで活躍した経験から、ウクライナ報道をどう読み解くべきか、この戦争が意味することなどを、語った。

 2022年2 月 24 日、ロシアのウクライナ侵攻が始まった。当初、5 月には停戦という報道もあったが、戦争は長引き、その終結が見えていない。

 HAB 北陸朝日放送の増村賢二ディレクターからメールをいただいた。メルマガ 2 月号の感想や気づきを丁寧に書いた後、最後に、ウクライナ侵攻と戦争報道に関する、危惧を語っていた。

「どんな理由をつけようと、自身の領土的欲望を武力で実現する行為が許されるわけはない。しかし、最も大事な価値『平和』を忘れてはいけないのではないか」。

 これを読んだゼミ生が、「ちゃんと考えたい」と先生に相談、春休みから 2,3 年合同で特別ゼミを行っていた。特別ゼミを行うにあたって専門家や報道関係者にも、手分けして話を聞いた。11 期ゼミ長、松尾実咲は、テレビ朝日の上野敦史さんに話を伺った。その際、「水戸へ行って、皆と話したい」という上野さんから申し出でがあり、講演会が実現した。

 まずウクライナ戦争とメディアをテーマに、講演していただいた。ゼミ生は、一方の視点だけでは本質はわからない。日本でのロシアやウクライナの放送の現状を知り、ロシアを含む、色々な視点の報道を見なければいけないことを学んだ。

 例えば、「強制移送」という言葉。その意味は、移動させられる人への強制が強い。そのため、NHK は「強制移行」と表記されているという。このように、一つの単語について、発信者の意図があり、意味が異なってくるため気をつけなければいけない。

 次に、「命と国と、どちらが大切か」というテーマで、話し合った。上野さんは、「命を守るべき」という。そして、「そもそも、命も国も守る方法はないのか」という上野さんの問い。ゼミ生は、「国を守る派」という意見が多かったため、上野さんは「今の子は日本が好きなんだね」と一言。ゼミ生はハッとさせられた。そして「命を守る」という大切さを再度考える機会となった。

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