本田亮著「僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79 の仕事の話」

 村上ゼミの毎月恒例、課題図書。毎月1冊、村上先生が選出した本を読み、章ごとの100字要約と1000字感想を提出しています。今回紹介するのは、2022年12月の課題図書です。

 本田亮著「僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79 の仕事の話」(大和書房)

 著者は、元電通のエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター。1976年、電通にCMプランナーとして入社後、「ピッカピカの1年生」、AC広告「こだまでしょうか?」など数多くの作品を企画・制作した。同時にサラリーマン転覆隊隊長として世界中の川を旅し、その体験談を雑誌で連載。環境マンガ家としても活動。「エコノザウルスの環境漫画展」を全国展開してきた。電通退職後は、フリーランスとして活動を続けている。

 本書は、著者が電通を退職する際に、電通の若手社員に向けて行った講演がきっかけとなり、書籍化された。「プレゼンテーションはかっこよくなくていい」、「仕事の答えは自分のやりたい方向へ持っていけ」といった、本田流の仕事の極意がぎっしり詰まっている。新たに社会人になる人はもちろん、あらゆる人にとってためになる一冊だ。

―― 村上先生がこの本を選んだ理由は?

村上先生)この本は、報道やクリエイティブに携わる表現者の役に立つ本。主に卒業生に向けて、社会に出るタイミングの毎年12月か1月に課題図書として出している。2年生、3年生の時に読んだ時と、いざ自分が社会にでるってなったら、感じ方が変わってくると思うから。卒業生の中にも、「読んで役に立った。今でも読み直してる」って人も多い。それと、僕の仕事の筋肉を作ったのは、電通とテレビ朝日。当時、駆け出しの時にかわいがってもらった人がいたんだけど、僕の作品とかよく見てくれて。それで、いい仕事ができたときの勝ち味とか、体で教えてくれた。その人に色々教えてもらっているんで、僕の感覚とかは電通っぽい部分が多い、実際に、ゼミスタイルと通じることもあるから、ゼミでやっていくコツも学ぶことができる。この本で学んだことは、ゼミ生が社会に出てから活きてくるはず。

―― 読んでみて(学年は当時のもの)

3年(11期)・浅沼優衣)就活は、準備しなくても準備しても、絶対にやってくる。新しい視点で得たことを就活の準備に活かしていきたい。本書によると、20代にとって大切なのは「がむしゃらな努力」だという。就活も「がむしゃらな努力」で乗り切ろう。また来年読むと、全く違う見方になるのだと思う。どんな視点になるのか、今から来年が楽しみだ。

茨城大学 村上信夫ゼミ HP

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